Case.1 | うちの00は、やる気がありません | (飾っておくと倒れる貧血フィギュア編) |
なっ? だから言ったろう、レバーとほうれん草を食べなさいと。
by 造血幹細胞が無いので、たまに貧血になるH氏談
Hさま、小旅行用輸血セット 写真は、イメージ画像です。
フィギュアが倒れるのは、貧血です。
二の句がつげないので、本題にいきます。
造形のバランスが悪い物や表現上仕方無い場合がありますが、
塩ビフィギュアの場合、熱による変形に弱く、癖がついてしまった場合が一番多いです。
これらは、ある程度までは、熱する事で形状を簡単に修正する事ができます。
例えば、ハカイダーの場合、
左足のハカイダーショットを格納する部品を綺麗に足にフィットさせる事や
可動式キカイダー、ハカイダーの腰関節を少し締めたりできます。
前後に傾斜してしまう、貧血フィギュアの場合、
塗装の種類にもよりますが、お湯で暖めて修正し、決まった所で冷水で固めます。
水が厳禁な場合や何かの作業中、どうしてもお湯不可の場合はドライヤーでも可能ですが、
暖める範囲が狭くなりやすく、結果、上手く修正する事が難しいです。
理由は、ある一点を中心に全体が緩やかに傾斜している事が多く、
部分的に暖めて修正しても、本来のバランスではないので倒れてきます。
気をつけなければならないのは、
熱湯や熱風を当てつづけると、ゴムの劣化が早くなり、塗装は弛むか、曇ります。
感覚として、手をつけられる温度ぐらいでじっくりが適当でしょうか。
ただし、室温が上がる夏場や冬場でも暖房をつけると、
ヘニョヘニョになる可能性があり、その場合、スタンド等を使用するか、
フィギュアに金属の芯を入れる加工しかありません。
ガレージキットでは極基本な事ですが、塩ビにこれを実行すると、
慣れない内は、フィギュアを破壊するかも知れません。
ただ、塩ビは割れたりしないので、比較的安全な加工ができます。
また、当然ながら、価値は下がります。
(箱から出した時点で、価値など無いらしいですが、しまったままのプラモやフィギュアは面白いんだろうか?)
特別ビンテージでも無い限り、価値は自分で決めれば良いものですし、
毎回傾斜角がキツクなるフィギュアを見続けるよりは、
加工した場合、精神衛生上とても良いです。
手元にあるフィギュアでは、
随分前に確保したゲーセンプライズのJoJoのDX版が
前傾姿勢で、ガンダム宜しく射出か、スキージャンパーも吃驚の勢いで、
何度修正しても、すぐ倒れてしまうマッシブな貧血フィギュアでした。
現在は、左足に太いアルミの芯が土台を貫通して通してあり、
もはや、倒れる事はなく、いい感じです。
一本、筋の通ったナイスガイになった訳ですね。
なお、この加工で、
さながら、激しい交通事故現場が如く、折れた骨の様にドリルが左足を突き破りました。
修正してありますが、そんな奴でもできるんだよってレベルの加工です。
と、言う訳で、当家の貧血00は、骨要らずで、お湯で温まり健康になりました。
(テキスト未完)
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